わが心のポエム

おれはいつも思っていた
自分は虚像なのではないかと
クソみたいな毎日
インスタント食品みたいな安っぽい人生
おれには生きているという実感が湧かない
そしておれはそいつに出会った
そいつはおれの真似ばかりする
椅子に座るときも
本を読むときも
全く同じ動きをする
鬱陶しい
イラついた表情までそっくりだ
いい加減頭にきたのでそいつを殴った
拳から血が流れる
ガラスの破片が刺さっている
痛い
おれは実感した
おれは虚像じゃない
鏡の中のおれが虚像だったんだ
だって虚像に感情や痛みなんて感じることはできないから